いつもお読みいただきありがとうございます。
もうすぐ夏休み!
うちの子は、去年とは違い自由きままな夏休みになるのだろうな~。
去年の夏は、気持ちも体も忙しく、
「なんで私ワーママなの??夏休み、何もできないじゃん!!」と自己嫌悪に陥っていました。
今年の受験生も、きっと今の時期
いろんな意味で焦りや不安があると思いますが
あと本当に一息です。
頑張ってください!!
さて
今回は我が家が去年の夏休みに受けた「行動観察クラス」の夏期講習にて
一番不安だった『自由遊び』について語りたいと思います。
小学校受験 行動観察『自由遊び』で気を付けること
そもそも『自由遊び』とは
お受験対策をしているご家庭では当たり前に知っている『自由遊び』ですが
お受験をこれから検討する、お教室なしでお受験する、というご家庭のために
まずはちょっと「自由遊び」について触れたいと思います。
『自由遊び』は行動観察考査の中で行われます。
考査の会場に
例えば、輪投げ、ボーリング、なわとび、パズル、積み木、折り紙、
ボールなどなどの遊び道具がいろいろと置いてあります。
そこで「どうぞ自由に遊んでください」と言われ
その様子をチェックされるというものです。
本当に自由に遊ばせるという考査もあるかとは思いますが
「何で遊んでもいいけれど、〇〇にだけは触らないでください」とか
「笛がなったら、その遊びをやめてください」とか
「おしまいの合図があったら、自分のおもちゃをもとのところに片づけてください」とか
何等かの指示が入ることがほとんどだと思います。
自由遊びで何をみているか
まず、こちらの記事をリンクしておきます。
↓
これはちょっと前のコラムですが こぐま会の久野先生が
「なぜ自由遊びが復活してきたのか」というテーマで書かれたものです。
この中に、とある学校の校長先生の一言として
「年長秋のペーパー試験で仮に100点とっても、そのことが入学後の学力を保障することはない。それより、友だちと遊べない子は入学してから学力が伸びないんだよ。」
という言葉が引用されています。
また、行動観察の中で「自由遊び」をさせることで
子供の素の姿や、家庭の教育や躾を見ているというようなお話が書かれています。
確かに、「行動観察クラス」で訓練されまくった子供は
たとえば、行動観察あるあるの「猛獣狩りゲーム」や「ボーリング」
「コップつみ」「〇〇運び」などの遊びは、もう訓練しつくされていて
「こういうときは、こういう言葉がけをお友達にしてあげましょう」というような指導までされているため
なかなか子供の 本当の素の姿が見えないのかもしれません。。
でも自由遊びをさせることで
- その子が自分の意思でやりたい遊びを選び、それに没頭できるか
- 自由な中でも指示やルールに従えるか
- 自由な中でも、最低限の社会的マナー(片付けや『ありがとう』『ごめんね』『かして』などを言えるか)が守れるか
- 友達に命令口調やケンカ腰にならず、普通に関われるか
- のびのびとした子供らしさや適応力があるか
などを、テスターの方々がご覧になっているのではないかと思うのです。
たとえば
- 何をしたらいいかわからないでボーっとしておる
- 隣にいた子や、顔見知りの子のあとをずっとついていくだけ
こういう子は、「自主性がない」「主体性がない」というように見られてしまう可能性ります。
また
- 順番を守れない
- 「かして」「おさきにどうぞ」「ありがとう」「ごめんね」などの言葉がけができない
- 友達に強い口調で命令したり、怒ったりする
- 友達ではなく、テスターなど大人にばかり話しかけたり「見て!」とアピールしにいく
こういう子の場合は、子供同士の遊びや集団生活に慣れておらず
集団遊びの中でのマナーが身についていないとみなされてしまうかも。
そして
- 指示が聞けない
- ルールが守れない
- 友達に手をだしたり、いじわるを言う
などは、協調性のなさや、話を聞く姿勢ができていないと
思われるでしょう。
- 片付けをしない
- 靴を揃えない
- 順番を守れない
- 人に迷惑をかける
なども含めて、相対的に
家庭でどうやって育てられているかも見られてしまうようですね。
親としてはちょっと怖いです。
自由遊びで注意すべき点
行動観察では、決められた時間内で
大勢の子供たちをいっぺんにチェックされますので
「この子、今日は意地悪だったけど、本当は優しい子だろうな」とか
「この子、今日はずっと誰とも口をきかずに、『一緒にやろう』と言われても
一歩も動かなかったけれど、きっと長い目でみたらとても明るい子になるかもな」とか
そんな風には思ってもらえないですよね、きっと。
かといって、元気はつらつであればいいとか
目立てばいいとか
奇をてらったことをすればいいということでもないと思いますが。
とにかく、少なくとも自由遊びにおいて
悪目立ちしないようにしておくことは大切だと思います。
そして、最低ラインをクリアできている(悪目立ちしていない)状態で、
何かきらりと光る個性や、優しさ、その子その子の良いところが見せられればいいのではないかなと思うのです。
悪目立ちポイント1 なにもしない子
これ、うちの子の最初のころです。
泣いて行動観察の輪に入らないか、または入っても何もしないかでした。
本人には本人なりの理由があったのだろうと思いますが。
私も大いに反省しました。
私は、子供を公園や児童館、遊園地などに連れていくと
「ほら、次はあれをやってみたら」「じゃあ、まず〇〇をしてみよう」などと
親が提案して、子供に従わせるというスタイルでした。
そのせいで、我が子は、親の指示がないと
どこで、誰と何をして遊べばいいのか、自分で決められなかったのではないかなあと。
自由遊びの場で何もしない子というのは
- 何をしていいかわからない
- 友達と関わり方がわからない
- 極度の人見知り
- 親などからのプレッシャーが強くて何かにおびえている
かなと思います。
こういう子には、
公園などで子供同士で遊ぶことに慣れることや
いろいろな行動観察クラスに参加して、さまざまな環境&お友達に慣れること
親が過保護になりすぎずに、のびのびさせるよう意識する
などのフォローが必要なのではないかなと思いました。
悪目立ちポイント2 トラブルメーカー
友達のものを奪ったり
順番を守れなかったり
すぐにケンカを始めたり、いじわるをしたり。
ちょっと気にくわないことがあると
すぐに「先生、この子が〇〇しました」と言いつけたり。
こういう子はテスターもきっと×をつけたくなりますよね。
我が子がトラブルメーカーになってしまうのも
絶対に避けたいですが
このトラブルメーカーと同じグループになって
とばっちりを食うケースもとても多いです。
トラブルメーカーにならないように
日頃から、友達に対する態度や、ルールやマナーを親がしっかり教えることはもちろんですが
トラブルメーカーと同じ考査グループになってしまったときに
どうやって対応すべきかを親子でよく話し合っておくべきだと思います。
(これについては後日、改めて記事にしたいと思います)
悪目立ちポイント3 行儀が悪い子
みんなで正座して、カードゲームをしているときに
ひとり立膝をしていたり
靴を脱いでシートにあがる際に
靴を揃えなかったり
お友達にありがとうが言えなかったり
遊び道具を、平気でまたいだり、踏んだり
散らかすだけ散らかして、片づけなかったり。
こういうポイントは、お教室に行かなくても
家庭でいくらでも指導できるところですよね。
お行儀やご挨拶というのは
お教室に行かなくても躾けられる部分でありますが
考査でテスターの心象をUPできる部分でもあります。
他になにもできなくても、せめてこの部分だけはしっかり教えてあげられるといいですね。