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小学校受験の塾(幼児教室)に入会する際、または入会してから「身上書の用意はしていますか」というような話がある場合があります。
初めて小学校受験の世界に踏み入れる方々には「身上書とは?」とチンプンカンプンではないでしょうか。
我が家も志望校を目指して入会した某個人塾の先生から「念のために身上書を作りましょう。添削指導します!」と言われるまでは小学校受験に身上書が必要になるケースがあることを知りませんでした。
そこで今回は、我が家が身上書のご指導を受けていた先生からのアドバイスを元に、小学校受験(お受験)の身上書についてまとめてみました。皆さんの参考になれば嬉しいです!
小学校受験 身上書は必要?書き方のポイント
- 小学校受験 身上書は必要?書き方のポイント
身上書とは何か?なぜ必要なのか?
身上書とは、デジタル大辞泉によれば、その人の氏名や家族構成、経歴などを書いた書類のことです。
お見合いの経験がある方はわかるかと思いますが、お見合い相手に家族構成や、学歴、趣味などを書いて事前にお伝えする「釣書」と意味合いは同じです。
コネや紹介者が皆無のフリー受験生には身上書は不要!念のため準備しておいてもOK
身上書は、小学校受験(お受験)をする上で 必ずしも絶必要なものではありません。
なぜなら小学校受験の出願の際には、「身上書」が必要書類に含まれる学校はないからです。ただし願書や家庭調査票等々の名目で身上書と同じような内容を問われることはありますが。
つまり身上書は 通常の出願書類より先にプラスアルファとして作っておくものであり、身上書を渡す予定やあてがない人には作成不要です。
ただし、いつ何かのチャンスが舞い込み、身上書を渡せる機会に恵まれるとも限らないため、年中さんあたりから、念のために身上書を作っておくように指導している幼児教室の先生もいらっしゃいます。
身上書に絶対的な効力があるわけではない
- 身上書=合格を確約されるもの
- 身上書=考査点数に絶対に有利に働くもの
という勘違いをしている方も多いようですが
身上書にはそんな効力はありません。
ではなぜ、身上書を用意するのか。私の知る限り、用途は2つあります。
紹介制の小学校受験個人塾(幼児教室)に入る際に必要なケース
どなたか卒業生等のご紹介がないと入会できない個人塾の場合、当然ながら誰でも入会できるわけではないので、セレクションがあります。
その個人塾(幼児教室)に入会している他のご家庭と肩を並べるにふさわしいか、合格の可能性が高い家柄かどうか等々をチェックしているという説もあれば、
紹介制の幼児教室は、有名人のご令嬢ご子息等もいらっしゃるため、身元保証的な意味で身上書が必要という説もあります。
いずれにしても、一見さんお断りの敷居の高いお教室の場合は、紹介者経由で身上書を渡し、紹介者が書いた推薦状を添えて先生にお渡しするようなケースがあります。
また、幼児教室の先生が学校側や関係者に強いコネクションを持っている場合、幼児教室の先生経由で仲介者に身上書を渡してもらうこともあるようです。
私立小学校へのコネクション作り・ご挨拶ご紹介のために必要なケース
志望校へのコネクション作りやご紹介、ご挨拶の機会を得るために身上書を作るケースもあります。
小学校受験ではコネや紹介が一切関係なく、子どもの考査の際の実力や魅力だけで合否を判定してくれる学校もありますが、多くの学校の場合、合否の基準は謎のベールに包まれています。
そんな中少しでも志望校からご縁を頂ける可能性を高めるために、事前に「うちの子は●●小学校を志願しています!」というのをアピールし、然るべき方にお渡しするのが身上書です。
幼児教室の先生や、お受験の先輩、在校生、OBOG等々から「●●小学校を受験するのであれば、身上書を作っておいてください」と言われるケースもあるようです。
表向き身上書を受け付けている小学校はない
身上書や紹介状は、特定の受験生にだけ有利に働く可能性があるため、
当然ながら何の関係もない小学校に直接&突然「お願いします!」と提出しに行っても 受け取ってもらえません。
コンプライアンス違反ですし、公平性に欠くことだからです。
ですから基本的には身上書は学校とコネクションがある方にお渡しすると考えていいでしょう。
ただし 繰り返しにはなりますが
身上書を渡す=合格が約束される というわけもなければ
身上書を渡す=点数にゲタを履かせてもらて有利になる というわけでもありません。
会社にやってくるさまざまな業者や営業が置いていく名刺のようなものと考えておくといいでしょう。
名刺をもらったからといってすぐに「ここに発注してあげよう」とは思わないけれど
何かあったときに名刺を見返して「この会社は何回も営業に来てくれたな」「しっかりしていそうな会社だったな」と思えば、発注に至るかもしれないですよね。
そんな風に小さなチャンスの種を作っておくもの。そのくらいの意味合いに思っておくといいかもしれません。
身上書詐欺には注意する!!!!
世の中には悪い人がいるもので、「誰か紹介者を見つけたい!」と藁をもつかむ思いの保護者をだまそうとする偽紹介者もいるので注意です。
身上書は何よりもの個人情報の宝庫。これをよく素性が知らない人や、学校側との関係がどんなものか明らかでない人に渡してはいけません!!
入学も決まっていないのに、寄付金を預かっておくといってお金を要求してきたり
自称紹介者経由で「学校側にお金を渡しておく」というような話があったら、それは詐欺だと思っていいでしょう。
本当に学校側にコネがあったり、関係が深かったりする本物の紹介者・関係者の場合、「紹介料・仲介料」を具体的に要求したり、事前の寄付金等を要求してきたりもしないそうです。
紹介者となり得るような方々は社会的地位がある方のため、コンプライアンス違反に関しては細心の注意を払われているからです。
もちろん、身上書を仲介してくださった方には、常識の範囲でのお礼は必要かとは思います。
またその時だけのお付き合いではなく、今後も季節の贈り物(お中元・お歳暮)などは続けておきましょう。
もし身上書を提出したことでご縁を得られたと思うのであれば、入学後に学校にできる形(寄付金だったり、PTA活動であったり)で貢献していけばいいのではないでしょうか。
身上書を書くとき準備するもの
身上書を書くときに必要なものは、身上書用の便せん・封筒です。
お受験界では鳩居堂の身上書用が王道です。
鳩居堂に行って「受験用の身上書を書きたい」と言えば、すぐに教えてもらえます。セットの中に便せん・封筒と書き方例が入っています。
経験上、便せんはたくさん使うので(書き損じもあるし、書く内容が多いため)5セットくらいまとめて購入しておくといいかと。封筒は余ってしまいますが。。
またキレイな字が書きやすい筆記用具(筆は書きにくいので万年筆や万年筆タッチのものがおすすめ)を用意しましょう。
基本直筆!美文字練習が必要。代行業者もあり
当然ながら、基本直筆です。悪筆な方は、少し練習しておくことをおすすめします。自信がない方は代筆をしてくれる業者やお教室もあるようですが、内容的にも保護者が直筆で丁寧に書くのが一番かと思います。
家族写真や本人の写真を同封する場合も
お見合いの釣書と身上書は同じようなものとお伝えしましたが、お見合いの釣書で一番大切なのは「写真」ですよね。
小学校受験においても、この「写真」がとても大切だそうです。
志望校の願書に子どもの顔写真しか貼らない学校、保護者面接がない学校については、「我が家はこんな感じです」とアピールできるのが、この身上書の家族写真だけ!という場合もあります。
我が家が身上書指導を頂いていた個人の先生は、「必ず家庭の雰囲気がよくわかる家族写真と本人写真を入れておくように」と仰っていました。
いよいよ身上書作成 必要な項目や注意点は
我が家も通っていた個人塾の方針で「何があるか分からないから身上書だけは用意しておいてください」と言われ、身上書を作りました。
記載する項目は
そのときに先生から記載するように言われたものは以下の通り
- 本人氏名
- 生年月日・満年齢
- 現住所・電話番号
- 通っている幼稚園・保育園の名前(保育歴)
- 本人の簡単な紹介文
- 保護者(父・母)の氏名
- 保護者(父・母)の生年月日
- 保護者(父・母)の学歴
- 保護者(父・母)の現職
- 兄弟姉妹がいる場合は氏名・生年月日・学校名(幼稚園・保育園名)
- 祖父母が同居、または受験に有利かもしれない立場・学歴の場合は記載
- 志望理由
です。
もし、実際の考査より前に知っておいてほしいことなどがあれば他にも書いておきます。(コンクールでの受賞歴、体調面のことなど)
我が家が身上書のご指導を頂いた先生は「家族写真が重要!!おじいさま、おばあさまが立派な方であれば、同居していなくてもご一緒に撮ってもいいでしょう」とおっしゃっていました。
その他身上書作成の注意点
縦書き・直筆が基本中の基本
身上書は基本的に縦書きです。
また当然ながら消えるペンではなく万年筆や、万年筆タッチのペンで書きます。
構成は大まかに分けて3つ
身上書の構成は大まかにわけて3つ
- 子どもについて
- 志望動機
- 家庭について
これを分かりやすく、端的に書きます。
便せんを分けて書くといいでしょう。
へりくだりすぎず、自慢せず
身上書は小学校側に「うちの家庭はこんなですよ~。」とあらかじめ分かって頂くことで、少しでもご縁を強くできればという目的でお渡しするもの。
アピールできることがあればしておきます。
例えば、「志願者祖父が出身者です!」「志願者祖母が系列の大学出身者です!」などなど少しでも学校側に「この家庭とは縁がありそうだ」と思ってもらえることや
「志願者父が会社経営です」「開業医です」などなど経済的にも安心してもらえる材料があれば、こちらもしっかりアピールします。
ただし自慢気な書き方は厳禁です。
子どもの性格面についても、あまりへりくだりすぎてもNGですし、褒めちぎりすぎてもNGです。
封はしない
基本的に小学校受験の身上書は 直接学校に渡すものではないですし、
郵便で送りつけるものでもありません。
紹介してくださる方や仲介してくださる方を通じてお渡しするものですので
封をしてお渡ししてしまうと、紹介者の方が中を見ることができません。
紹介者の方は「この家庭はこういう家庭だから●●小学校にふさわしいと思いますよ!」という形で仲介してくださるので、身上書の中身を見て頂かなくてはならない方のひとりなのです。
身上書は小学校受験において必須ではない
繰り返しますが、身上書は小学校受験するすべての家庭が作成するものではありません。身上書をお渡しするあてがある方(いわゆる縁故枠・コネ枠・出身者枠等々)がご紹介者の方に「今度受験します。よろしくお願いします」という意味でお渡しするものです。
お教室の先生や受験する学校によっては「いつどんなチャンスがあるかもしれないから、念のために身上書は作っておいていつでも渡せるようにしておこう!!」と指導されることもあります。
家族写真撮影や願書作成の練習にもなり、作成する段階でお教室の先生にたくさんご相談する中で先生との信頼関係も高まることがあるため、フリー枠で受験されるご家庭も作っておいてもいいと思います!
(早いうちに家庭のバックグラウンドを幼児教室の先生に知っておいていただくことで、『●●小学校に向いているかも』というようなアドバイスを頂けることもあります)
とりあえず、身上書作ってみよう!と思ったかたは鳩居堂へGO!!!