今日もご覧いただきありがとうございます。
暑い夏がスタートしましたが、体調は大丈夫でしょうか。
暑い時間に夏期講習に向われる方は、お大事にされてくださいね。
さて、先日インスタを見ていたら
ある小学校受験生のママのアカウントがありました。
去年の自分たちのことが思い出される内容に
つい懐かしくなり、過去までさかのぼって拝見していたのですが
お教室でお勉強している姿(どこの塾が見る人が見たらすぐわかる)
志望校の写真などもUPされていて
「ひえ~~」となりました。
お子様のお名前や家族構成などもバレバレ。
もしこのお母様がお知り合いなら、「いますぐにやめたほうがいいよ」とお伝えしたいです。
今小学校サイドもこういったこと(保護者のSNSや、校内の写真撮影等)に敏感ですし
ライバルが見ているかもしれないわけで、どんなことで足元をすくわれるか・・・
全員が全員、温かい目で「がんばれ!」と思ってみているわけはなく
やっかみの気持ちを持っている人もいるかもしれないので
他人事ながら、とても心配になってしまいました。
と、雑談はここまでにして・・・。
小学校受験で大切なことは「聞く力」
我が家は年少さんからお受験のために通塾をしていましたが
最初のうちは、お教室選びに苦労して
「やっぱりここじゃない」「もっといいお教室があるのでは」と
さまざまなお教室の見学にいっていました。
わが子の年齢のクラスだけでなく
年長さんクラスも見せて頂いたりもしてきました。
そこで、わりと多くのお教室でやっていたのが
「復唱」というお勉強です。
先生がお話したことを次々に子供たちが復唱していくのです。
復唱の練習
例)
先生:今日は幼稚園の帰りにお母さんとお買いものにいきました。
子供①:今日は幼稚園の帰りにお母さんとお買いものにいきました。
先生:買ったものは、じゃがいもとにんじんとお肉です。
子供②:買ったものは、じゃがいもとにんじんと・・・・ええっと
先生:買ったものは、じゃがいもとにんじんとお肉です。
子供②:買ったものは、じゃがいもとにんじんとお肉です。
先生:それからお母さんとお話しをしながら、スキップをしてうちに帰りました。
子供③:それからお母さんとお話しをしながら、スキップをしてうちに帰りました。
こんな感じです。
そのお教室では、「自分の番でなくても、お話しをちゃんと聞いているか」という確認なのか、最後に子供④に「今日、お買いものしたものは何ですか」と質問していました。
絵本の復唱もあった
あるお教室では、先生が絵本を子供に読み聞かせをしたあと
今度は一文ずつゆっくり読んで、
子供たちみんなで一緒に復唱させていました。
この場合、実際の月齢(年齢)よりも
もう少し幼い子の読むような絵本からスタートするといいと思います。
私が参観したクラスでは
年長さんが「おおきなかぶ」を復唱していました。
驚くことに、「来週は『大きなかぶ』で練習しようね」と言われていたらしく
一人の女の子は一冊暗記してきていました。
ちなみに、『おおきなかぶ』は定番中の定番のお話ですが
いくつかのお教室で、この話を題材にした授業がありましたし
実際、参加した某小学校の体験授業では、この絵本をテーマにしたクラスもありました。
この絵本をテーマにミニ劇をさせるという行動観察もありました。
もしまだお読みになったことがないようであれば、一度読んでおくことをおすすめします。
伝言ゲームも 一種の復唱
行動観察や合宿のレクリエーション、総合クラスなどでも
たまに伝言ゲームをすることがありました。
これもお友達が言ったことを
そのまま次のお友達に話すという意味では復唱かもしれません。
「自分がしっかりお話を聞いて、覚えて、あとの子に伝えないと
チームが負けてしまう!」という責任感のもとで
「しっかり相手の言っていることを聞き取る」という意識が育つのではないかと思います。
復唱することの効果って
復唱をするためには、
まず一番大切なのは「主体的に聞く」力ではないかと思います。
お教室の先生のお話は1対10人~20人程度です。
聞き流そうと思えば、(というか自ら「聞こう」としなければ)
いくらでも聞き流せてしまいます。
「私が聞いていなくても、誰かが返事してくれる」という
他人まかせ、お客様状態な子はわんさかいます。
でも「復唱」となるとそうはいきません。
自分が最後まで集中して話を聞き、覚え
それを自分の口で言わなくてはならない。
ただ先生の話を聞いているのとは、意識がまったく違うのです。
この聞く力。
お受験の先生方からは「お話が聞ける子かどうかは合否にとても重要なファクター」とよく聞いていましたが、
まさにこれは私の実感として納得です。
考査当日、子供たちはテスターの先生から様々なご指示を頂きます。
そのご指示を
- 「他人事のように聞き流してしまうか」
- 「自分事としてとらえて、実行できるか」
は合否の結果に大きく影響すると思ったからです。
わが子も、ある学校の考査で、移動の途中
「トイレに行きたい子は、だまって手をあげてください」というようなことを先生に言われたと申しております。
考査の最中ではなく、移動など少し気がぬけてしまいがちなところでこそ
「人の話をしっかり自分事として聞けるかどうか」が問われるのです。
復唱は、「次は自分が同じ言葉を繰り返してお話ししなくてはならない」という状況ですので、まさに「聞く力」「聞く集中力」を鍛えられるのではないでしょうか。
この復唱のお勉強で経験した緊張感や集中力。
考査の当日は、お子さんに「あの復唱のときみたいに、集中して先生のお話しを聞いてきてね」と声をかけてあげると
子供たちは「あのときのように聞けばいいのね」と、理解してくれるかもしれません。
あの小学校は元気な子を欲しがる
あの小学校は出身者の子供を欲しがるなどなど
巷ではいろいろな噂も多く流れていますが
私は、どの小学校も「お話を聞ける子を欲しがる」と思っています。
お教室の先生のお話しを、いつもよそ見ばかりして聞いていない子や、
手元の文房具をいじっていて指示を聞きもらす子がいたら
ぜひ復唱をやってみてはいかがでしょうか。
または、「お教室の先生が言っていたことを、あとでママに教えてね」と伝言ゲームをさせてみてもいいかもしれません。
我が家は、かんたんな絵本を使って
復唱ゲームをしていました。
(子供だけが一方的に復唱させられるのではなく、1ページごとに
親と子が入れ替わって、親も復唱にチャレンジしていました)
ゲーム感覚で楽しみながら「注意深く聞く」練習をしてはいかがでしょうか。