皆様、こんばんは!
10月は、私立小学校でも最後の説明会や
運動会や文化祭などの公開行事がある上、
いよいよ出願の時期でもあり、
気ぜわしい毎日をお過ごしのことと思います。
私がアメブロで書いているブログのほうに
通学範囲や通学時間の制限、単身赴任だった場合等々へのご質問を頂きました。
そこで今回は通学範囲や通学時間が定められている小学校についてまとめてみました。
※お受験経験者として、情報はいろいろもっていますが
とても大切なことだと思うので、
私学フェアや合同説明会等の個別相談などで
それぞれ各ご家庭で確認されたほうが確かだと存じますため
ここでは各小学校のHPからの情報の抜粋のみとさせていただきます。
通学範囲や通学時間が決められている学校
国立小学校は 通学範囲が厳しく制限されている
東京学芸大学竹早小学校
以下、来年の一年生用の募集要項から抜粋です。
平成 25 年 4 月 2 日から平成 26 年 4 月 1 日までの間に生まれた者で、入学志願票提出の時点 において、東京都23区内に保護者とともに居住し、本校入学から卒業までこの地域内に保護者 とともに居住する者。 ただし、受験のための一時的な住所の変更(寄留等)は一切認めません。
つまり、願書提出の時点で東京23区内に保護者と住んでいなくてはならないので
「合格したら近くに引っ越します」は不可ということです。
だれかの住所を借りて一時的に住民になるのもダメということですね。
卒業まで23区内に住まなくてはいけないという厳しい縛りもあります。
筑波大学附属小学校
筑波も同じく、出願日時点の住所を制限されており、入学後も家族とともに、この地域内に住むことを条件にしています。
志願者は、出願日現在、東京都の23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれかの区域に保護者と同居し、 本校入学後もこの地域内に生活の本拠をもち、家族と共に生活できる者に限ります。 (受験のための一時的な住所の変更(寄留)は一切認めません。)
東京学芸大学附属大泉小学校
大泉は、時間で区切っていますね。
しかも、子供の分速や乗り換え時間もしっかり計算しなくてはならず、
かなり厳しい基準となっています。
徒歩または公共の交通機関を使って,自宅から本校まで片道40 分以内で通学できる地域に,保護者と 共に居住する者。 ※「保護者と共に居住する」とは,保護者と寝食を共にし生活の中心を営むことです。登録だけの住所や 受験のための一時的住所(寄留等)は認められません。 <通学区域について> ・通学区域は,徒歩および公共交通機関を使って,自宅から本校まで児童が片道40 分以内で通学できる 地域です。 ・40 分とは,登校時間帯(平日午前 8時頃学校着)に,徒歩(子どもの歩速:分速60m)・乗換(電車 ←→バス、バス←→バスの乗り換えは最低でも5分と計算しています)・駅改札通過時間(1分)も 含む実質的な時間で計算して判断いたします。 ・最寄り駅・バス停までの所要時間 西武池袋線「大泉学園」駅南口から学校までは徒歩 8分。北口バス停から学校まで徒歩12 分。 西武バス・関東バス「学芸大附属前」バス停から学校までは徒歩 1分 ※詳しい資料は本校ホームページ「通学区域計算方法と主な駅・バス停からの通学時間」をご覧下さい。 <転居について> ・現在は通学区域内の場所に住んでいないが,合格したら新年度になるまでに通学区域内の所に転居をするこ とを確約できる方は,受験することができます。ただしその場合,令和 2年1月24 日(金)までに,住所に 関する学校審査を受け,承認された転居先を決定し,令和 2年3月13 日(金)までに,転居完了とその住民 票提出が条件となります。この条件に基づかない場合は,入学資格者になっていても本校への入学許可が取り 消されます。3月13 日以降の転居は認めていません。詳しくは募集要項(説明会後,期間限定で配布)をご 覧ください。
他にも、学芸大附属小金井小学校などは
市や区、町名等で細かな制限を設けていますし、
同じ学芸大系列の学芸大学附属世田谷小学校は
目黒区、世田谷区、大田区の、それぞれ町名や何丁目ということまで
決められています。
お茶の水女子大付属小学校も、竹早と同じく都内23区の在住者以外はお受験できないということになっています。
私立の中でも通学制限を厳しく設けている学校もあり
桐朋小学校
桐朋学園は私立の中では、わりと厳しい通学条件をかけている学校だと思います。
居住地域や通学時間だけでなく、乗り換えの回数や、
新宿駅での乗り換えは不可など、ある意味国立以上の厳しさかも。
その理由については、HPをお読みください。
ただ、通学範囲外の家庭も受験自体は可能で、その場合は、合格後にお引越しをすることが前提となります。
もし出願時に転居先が決まっている場合は、その旨を願書2の欄外に書くことになっているようです。
桐朋学園小学校
同じ系列の桐朋学園小学校も
桐朋小学校と同様、国立小学校かのような通学範囲のしばりがあります。
通学条件は、次の2点を満たすものとします。
次の各区・各市に住んでいること。
<東京都>
杉並区、世田谷区、中野区、練馬区、昭島市、稲城市、青梅市、国立市、
清瀬市、小金井市、国分寺市、小平市、狛江市、立川市、多摩市、調布市、
西東京市、八王子市、羽村市、東久留米市、東村山市、東大和市、日野市、
府中市、福生市、三鷹市、武蔵野市、武蔵村山市
<神奈川県>
川崎市麻生区、川崎市高津区、川崎市多摩区、川崎市中原区
<埼玉県>
朝霞市、志木市、所沢市、新座市、和光市
通学に要する時間は60分程度とします。(国立駅・谷保駅から学校までは徒歩とし、要する時間は15分と考えます。)
※ただし、出願時に上記2点を満たさなくても、入学までに転居予定がある場合出願することができます。
児童の体力や、緊急時の場合のお迎え等を考慮し、60分で通学できる範囲を目安にしています。
国立駅、谷保駅まで、徒歩で15分と考えます。乗車するまでの待ち時間、その後の乗り換えに要する時間を一律5分と考え、自宅まで60分程度が目安です。判断の難しい場合には、学校にお尋ね下さい
立教女学院小学校
立教女学院小学校のサイトにも通学範囲について記載がありました。
しかし、合格したら転居するという場合も、出願の時点ではっきりとした転居先を確保していないと受験するのは難しそうですね。
Q 通学時間に制限はありますか?
A 小学校1年生という児童の事を思うと、1時間以内が適当と考えています。それ以上かかる場合は、学校として安心してお預かりできません。で、ご遠慮いただくことになります。Q 現在は通学に1時間以上かかる所に住んでいますが、
合格したら近い場所に転居する予定です。それでもだめでしょうか?
A はっきりとした転居先を、入学願書に記載してください。
幼稚舎や青山は太っ腹
青山学院初等部の場合
国内外のどこに住んでいても受験できます。基本的に通学範囲の制限もありません。
幼稚舎の場合も
居住地域に制限はありますか。
国内外のどこに住んでいても受験できます。
と書いてあり、出願時にどこに住んでいようが
挑戦させてくれるようですね。
通学範囲制限を特に定めていないという学校や1時間程度を目安にしている学校も多い
白百合学園小学校
規定は設けておりませんが、通学にあたっての安全上の問題、身体的な負担など無理のないようにお考えください。8時の登校を意識して1時間圏内で通学されるお子様が多いです。
学習院初等科
Q: 通学範囲は決められていますか。
A: 通学範囲は、特に決めていません。ただし、1年生が無理なく通える範囲をご両親に考えていただいています。
東洋英和女学院小学部
通学時間の制限はありますか。送迎はできますか。
通学所要時間は概ね1時間以内と考えていますが、個人差や経路による差があるので、1時間以上が不可という訳ではありません。
しかし、小学生が毎日安全で元気な学校生活を送るためには、通学所要時間は短いことが望ましいです。
登下校の送迎は、学校がお願いする場合以外は自由です。
1年生は連休明けぐらいまでは、送迎をお願いしています。
近隣のご迷惑となりますので、車での送迎は禁止しています。
雙葉小学校
雙葉については、単身赴任についての記載もQ&Aにありましたので一緒に貼っておきますね。
通学時間の制限はありますか。
A
徒歩を含めて60分以内であることが、入学の条件になります。
単身赴任を心配しています。入学試験では、両親面接がありますが、両親一緒に面接が受けられません。大丈夫ですか。
A
雙葉学園では、保護者の方お一人は必ず同居をしていることが、入学の条件になります。入学試験では、できるだけご両親に来ていただきたいのですが、ご家庭の都合で、父親のみ、母親のみの場合でも、面接を受けることができます。
成蹊小学校
A. 学区域は定めておりません。通学方法は、入学後、ご家庭で慎重に決めていただいております。
聖心女子学院初等科
志願者は、通学時間60分以内の自宅通学を原則とします。
他にも通学制限は特に設けていないが、
始業時間を考えて、無理なく通える範囲を、という学校は多いようですね。
また、ただ「制限なし」とおっしゃっている学校もあります。
遠方からの通学を「たくましさ」ととらえている学校もなかにはあるようです。
ただ、いくら通学時間や範囲に制限のない学校でも
出願時に相当遠方に住所がある場合は、
「合格したら引っ越します」というアピールをどこかでしたほうがいいでしょうね。
しかし、本音と建て前じゃないですけれど
通学制限はなくても、実際のところ遠方から通学する在校生はいるのか、というのは
個別相談で学校に直接伺わないとなんとも言えません。
HPに、通学時間や範囲の制限について触れていない学校もありましたので
ぜひこの辺のところは、直接学校側に聞いておくといいと思います。
お教室で親しくしていたお仲間のママは、
学校の個別相談会で「うちは通学時間は1時間以内を目安にしている」とはっきりと言われ
一時間半かかるその小学校を諦めかけていたのですが
実際は、しっかりご縁を頂いていました。
その話を聞いて
「国立小学校や桐朋系小学校のような厳密なしばりがない限り、
『この子はぜひ来てほしい!』と思う子は、ご縁を頂けることもあるのではないかな」とも思いました。
私の意見
学校の中には、東京のどの区から何人が通学しているというMAPを公開している学校もあります。
「通学制限はありません」と言いながら、そのMAPを見ると
小学校と同じ区内や隣の区からの通学者がとても多いことが分かったりします。
やはり親も近くの学校のほうが安心ですし
学校も親が近くにいてくれたほうが、安心というのはあると思います。
私も、受験する小学校を選ぶ際は、
自宅からの通いやすさや、何かあったときもすぐにお迎えにいける距離かどうかをポイントのひとつにしていました。