泣き虫教育ママのお受験体験記

ど庶民サラリーマン家庭のフルタイムワーママとして、無謀にも超早生まれっ子保育園児であった我が子の小学校受験に挑み、第一志望校からご縁を頂きました。これからお受験に挑むママさんや、知育や幼児教育に興味があるママさんに情報をシェアできるブログを目指しています!

偏差値だけで選ぶのはNG!小学校受験初心者が知っておきたい志望校・併願校選びのポイント

 

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読者様から以下のようなご質問がありました。

 

「小学校受験をしてみたいのだけれど

身近に小学校受験経験者も私立小学校に通っている知り合いもいない。

そもそもどうやってお教室や、学校を選べばいいのかわからない。

できれば志望校を決めてから、最適なお教室を選びたいのだけれど…(困)」

 

小学校受験で、無理だと言われていた第一志望校にコネなしで合格を頂いた我が家。

ほぼワンオペでお受験を乗り越えた私としては

ある程度志望校や併願校をイメージした上で幼児教室を選ぶほうがいいと思います。

なぜなら、学校によって必要な対策が少しずつ違ってくるからです。

 

そこで今回は、お受験初心者ママのための小学校受験の志望校・併願校の選び方のポイントを紹介してみます。

 

 

 

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小学校受験初心者が知っておきたい志望校・併願校選びのポイント

私立小学校選びの基本的なポイントは「建学の精神」と校風

 

当然ですが学校選びで一番大切なことは

学校の「建学の精神」や「教育方針」に家庭として賛同できるか

という点です。

 

それぞれの学校の建学の精神に基づいて

学校の基本教育方針があるので、

校風もそれぞれまちまちです。

  • 自由でのびのびさせる学校なのか、または、規律を重んじる学校なのか
  • IQや偏差値・進学実績等の学力の向上に熱心な学校なのか、または非認知能力(思いやりや協調性、集中力や共感力等々数値では表しにくい)を重要視した学校なのか
  • おっとりした校風なのか、または活発な校風なのか

 

等々、学校によってそれぞれの特色というものがあり

それが子供にマッチしているのかという点

最も重要なポイントであることは大変重要です。

 

もちろんお子さんの特性と、学校の特性が100%マッチしていなくても

ご縁をつかみとる子はいます。

ただ、あまりにもお子さんの特性や家庭の教育方針とマッチしない学校に入学してしまうと、お子さんの自己肯定感や幸福度が下がるリスクもあります。

 

 

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共学か 別学か 

国立・都立の小学校は もちろん共学ですが

私立小学校の場合は「別学」という選択肢もあります。

 

「女子校」の中にもいくつか種類があります。

白百合学園など幼稚園~大学まで女子だけという生粋の女子校もあれば

雙葉、日本女子大付属豊明、東洋英和などは

実は女子校なのは小学校からで、

系列の幼稚園には、少人数ながら男の子もいる学校もあります。

 

 また昭和女子大付属昭和小学校など

「女子大付属」だけれど中学からは小学校までは共学という学校もあります。

 

また学習院や桐朋系の小学校など

小学校は共学でも、その後進学する中・高は別学になるという私立もあります。

 (慶應幼稚舎もどの進学先を選ぶかによって別学になることもあり)

 

ちなみに、私立小学校の「女子校」は珍しくありませんが

「男子校」は東京には2校(暁星小学校と立教小学校)しかありません。

(暁星には幼稚園もありますが、こちらには女の子も通っています。)

 

 子供の人生のうち

どのくらいの期間を共学(または別学)で過ごさせたいのかも

家庭によって価値観が違いますので

学校選びの大きなポイントになるでしょう。

 

 

 

 

幼稚園が附属しているか

上述のように

私立小学校によっては小学校に内部進学ができる

「附属幼稚園」「系列幼稚園」がある学校も。

 

志望する小学校に附属幼稚園がある場合は

幼稚園受験に挑んでみるという選択肢もあります。

(ただし、難関小学校に内部進学できる幼稚園は かなりの狭き門ですし、

小学校受験よりも もっと「親」「家庭」を見られるとも言われています。)

 

女子校の附属や系列の幼稚園が男女ともに募集する園だった場合

当然ながら内部進学が可能な女児のほうが倍率も高く、

入園金や幼稚園の月謝も高く設定されていることも。

 

憧れの小学校に附属園がある場合は、幼稚園受験にもチャレンジしておくと

いいのではないでしょうか。

 

有名小学校への内部進学が可能な難関私立幼稚園の例

  • 青山学院幼稚園
  • 学習院幼稚園
  • 暁星幼稚園
  • 白百合幼稚園
  • 東洋英和幼稚園
  • 日本女子大付属豊明幼稚園
  • 雙葉小学校附属幼稚園
  • 田園調布雙葉幼稚園 
  • 桐朋幼稚園 

などなど

 

 

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宗教教育か 無宗教か

私立小学校には

  • 無宗教の学校
  • キリスト教系の学校
  • 仏教系の学校

等、宗教教育をする学校が存在します。

 

宗教校の場合、

「宗教」や「聖書」のような授業があったり

節目節目に宗教的な行事があったりと

日常的に宗教が絡んできます。

 

一方、無宗教校の場合も

創立者の教えが深く根付いており、

校風や教育方針に強く影響している学校が多いです。

やはり、どの私立小学校も公立小学校に比べて

「その学校ならではの教え」というものは色濃くでてきます。

 

学校自体が「キリスト教系」「仏教系」であっても

家庭の信仰は自由という学校がほとんどです。

 キリスト教の学校に 神社やお寺のお子さんがいたりするというのは本当によく聞く話です。

 

 

大学まで進学できる学校か、高校まで進学できる学校か 中学受験を視野にいれるのか

私立小学校の中には

小学校までは共学だけれど、中学からは女子校になるという学校があります。

(昭和女子大学附属昭和小・晃華学園など)

そういった学校に入学する男児は 

最初から「中学受験」を視野に入れての入学になります。

 

また、附属する中学校はあるけれど

中学受験を前提に入学する子が一定数いる、という、いわゆる中受校と言われる学校もあります。

(洗足・宝仙・聖徳・淑徳・東京都市大附属など)

 

最近は 神奈川の洗足学園小学校などの人気中受校は

都内難関との併願をする家庭も多く

中には難関附属小学校合格を蹴ってまでも

洗足学園小学校などの実績の高い中学受験校に入学される方もいるようですね。

 

「中学受験するなら、私立小学校に行かせる必要はないんじゃない?」という疑問を持つ方もいると思いますが

最近の「中学受験校」と言われる私立小学校は、

  • 学力を伸ばす教育に定評があること
  • 周りのお友達も受験を目指している子ばかりであり切磋琢磨できる環境であること
  • 学校自体に 中学受験への理解があること
  • 私立ならではの恵まれた教育環境で学べること

など 

中受を目指す教育熱心な家庭にとっては メリットが多いことから

わざわざ「中学受験をする」ために「私立小学校」を受験するということも増えてきています。

 

一方で、

小学校に入学さえすれば、

よほどのことがない限りはそのまま高校まで行けるというエスカレーター式の学校

大学や短大まで行ける学校も多く存在します。

 

 

 

思春期、成長期に「受験」に縛られず

自分の好きなことに打ち込める環境

進学の心配なく、のびのびと子供時代を過ごせる環境

非常に魅力的なポイントとも言えるでしょう。

 

中高一貫校に内部進学できる私立小学校の場合

その中高一貫校が進学校であればあるほど

小学校のお受験人気もあがります。

 

また、有名大学にエスカレーター式に上がれる附属小学校は

当然ながら人気も高いです。

中でも慶應幼稚舎、慶應横浜、早稲田実業学校初等部等々の

名門難関大学の附属小学校の場合は

そのまま大学まで進むケースが多く

(諸々の問題がない限り)小学校入学の時点で「難関大学への切符」が手に入ることもあり特に倍率が高くなります。

さらに慶應・早稲田については、長期に渡り非常に熱心に受験準備をされている家庭がこぞって合格を目指すので

私立小学校受験界の中でも「最難関校」とされています。

 

 

 

 

共働き家庭には大事なポイントや、学費や通学時間も要チェック

他にも私立小学校を選ぶポイントはいくつかあります。

お弁当か給食か

私立小学校の中には

  • お弁当持参
  • 完全給食
  • 半分給食 半分お弁当
  • 基本お弁当だけれど仕出し弁当でもOK

など、いろいろな学校があります。

 

お弁当の場合は、多忙なワーママさんは辛いですよね。

最近は 私立小学校にも働くママが増えてきてる時代背景もあるのか、

手作りお弁当にこだわりを持っていた学校も

少しずつ柔軟な対応に変えてきています。

 

手作りお弁当ではなく、学校で注文する仕出し弁当を食べてもOKになったり

希望制で給食をお願いできる学校、パンや牛乳等を購入できる学校も増えているようです。

 

学童(アフタースクール)があるか

 

学校によっては 学童が学校に併設されているところもあります。

 

例えば 聖心女子学院の学童保育ジョアニークラブや

日本女子大附属豊明小学校の学童 JWUほうめいこどもクラブなど

有名女子小学校にも、アフタースクールがあります。

 

アフタースクールがある私立小学校については、もしよろしければこちらの記事をご覧ください。

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他にも「アフタースクール」を売りのひとつにしている学校も多いです。

 

私立小学校の生徒が多く通う民間学童もありますが

その場合は、放課後に民間学童までの移動が必要となり、

同じ学校の生徒がいない場合は、学童まで一人で移動することもあります。

 

学校に併設されているアフタースクールですと

同じ学校の安心できる仲間と一緒に

学校の施設内や隣接施設内で放課後の時間を過ごせる環境であり

親としては安心感が違いますね。

 

 

学費はどのくらいかかるのか

年間にかかる学費は 学校によって違います。

 

ただ、HP等ででている学費は 純粋に「学費」として納める分であることが多く

他に諸々の費用がかかることにも注意が必要です。

 

また私立小学校は 制服やランドセルだけでなく、

学用品や消耗品も「学校指定」のものである必要であるケースも多く

「なるべく安いものを探そう」ということができないこともあります。

 さらに、私立には「寄付金」制度があることも忘れてはいけません。

 

HPに記載されている費用+αがかかることを

考慮して 学校を選んだほうがいいでしょう。

 

また学校併設のアフタースクールや民間学童に通う場合は

その学童の費用も別途かかりますし

アフタースクール内で 習い事をする場合は

その月謝も別途かかります。

 

 

家から学校までどのくらいかかるか(時間・交通費)

学校によっては 通学範囲や通学時間に制限を設けている学校もあります。

 詳しくはこちらに書いてありますのでよろしければお読みください。

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乗り換えが多かったり、自宅から遠かったりと

学校までのアクセスが悪い場合は

  • 人身事故等で電車が止まってしまったとき
  • 途中で寝てしまって 乗り越してしまったとき
  • 地震や天候等の緊急事態が起こったとき
  • 登下校中に具合が悪くなってしまったとき

のことも考えておかなくてはいけません。

 

特に低学年のうちは、心配ごとも多くなります。

(入学後しばらくは保護者の送迎が必須の学校もあれば、

入学式翌日から基本的に送迎は不要という学校もあります。)

 

また家から学校までの交通費もかかります。

 

 

こんなはずじゃなかったと思わないために学校選びに軸を持つ

周りを見ていると

有名私立小ならどこでもいいとばかり

名門小学校に手当たり次第出願するというご家庭もかなり多かったです。

 

名門小学校・有名小学校は当然倍率も高く

その学校だけを目指して何年間も真剣に準備してきた家庭ばかりの中で

「手当たり次第」受験をした家庭が合格できる確率は低く、

いわゆる「全落ち」する人も珍しくなかったように思います。

 

万が一、家庭の教育方針や子供の特性とまったく違う学校を選んでしまった場合

 

「本当は受験なくのびのびとした小学校生活を送らせたかったのに

中受校に入ってしまったから、中学受験をすることになってしまった」

 

「子供の安全のために、家から近い私立小学校が良かったけれど

不安になって手当たり次第出願したら、遠方の小学校だけ合格した。

結局引っ越しするはめになり

パパの通勤時間が2時間かかるようになってしまった」

 

など、実際にあるケースだそうです。

 

このように 軸のない学校選びをすると

家庭の生活プラン、人生プランの変更まで余儀なくされることもあるということを

念頭に、

後悔ない小学校選びをすることをおすすめします。

 

志望校や併願校を選ぶ際は

たとえば

  • 宗教校で心の教育をしっかりしたい
  • 乗り換えは1回までドアTOドアで1時間以内
  • 中学受験はしない

などの軸を持って、その軸から外れない中で学校選びをするといいと思います。