私が、お受験を考えてお教室を検討しているとき、不思議だった2大ワードがあります。
新年中、新年長(前記事で言及しております)というワードと
「巧緻性」です。
巧緻性とは
こちらのサイトに幼児教育用語辞典がありましたのでシェアしておきます。
手先が器用に動く子どもほど「知的好奇心」が旺盛であり、社会性でのコミュニケーション能力も高い傾向にあります。
なるほど~。納得できるようなできないような。
巧緻性とは一言でいうと手先の器用さというところなのかもしれません。
しかし、お受験界では、例えばお絵かきをさせて、細かい色の塗り方で巧緻性を見ることもあるでしょうし、
工作をさせて、はさみやのりの使い方、紙の折り方などで巧緻性を見ることもありますし
はたまた、エプロンを後ろ手で蝶々結びにしてみましょう、とか
雑巾をしっかり絞って、きれいにこぼれた水をふいて、また干しましょうとか、そういうものも「生活巧緻性」といって、「巧緻性」の仲間に入ります。
つまり(個人的な見解ですが)
お受験においては、手先がどれだけ器用かどうか、しあがりがどれだけ美しいかどうかという技術的なことではなく、
そういう手先を動かす経験を家庭でどれだけやってきているか、その経験値を見ているのではないかなと。
こんな試験がでることも。
某小学校で、「布団にカバーをかけて、パジャマに着替えて寝た、、、」とかそういう試験があったそうですね。
結構「パジャマに着替える。(ボタンをしめる)そして、またパジャマを脱いで畳んで袋にしまう」とか、そういうお着替え系の試験もありますよね。
これはおそらく考査の科目としては「行動観察」「生活巧緻性」などににあたるのかなと思うのですが、
手先の器用さ云々ではなく
「ベッド時代の昨今、お布団に慣れ親しんでいるか」「部屋着とパジャマの境界線がなくなりつつある今、きちんとパジャマに着替える習慣があるかな」ということを見ていたのでしょうか。
その真意はわかりません。
巧緻性のお教室には行くべきか
自分の経験や、周りの合格実績をみた感じとして
私はある程度の人気校の小学校受験に本気で挑みたいのであれば
巧緻性はお教室で見てもらったほうがいいように思いました。
それは、この「巧緻性」や、もうひとつお受験において、ふんわりしていて実態をつかみにくい「行動観察」という分野の試験内容について素人の想像のななめ上をいくような問題がでたりするからです。
もちろん
「おまめをお箸でつかむ」
「手で紙をちぎる」
「小さなシールを言われた場所に貼る」
「穴に紐を通して、蝶々結びする」
なんていうオーソドックスな巧緻性の出題もありますし
行動観察も
「猛獣狩りに行こう!」
「コップつみあげ」
「ボーリング」などテッパンネタも多いことは確かです。
でも、行動観察重視小学校とされているところを受験されるのであれば「巧緻性(生活巧緻含む)」「行動観察」はしっかりやっておきたいところですよね。
プロのお教室の先生は、各校の傾向と対策を熟慮したうえで
今年出題されそうなもの、いつか出題されそうなものを研究しています。
(こういうことを一切していない教室もありますので要注意)
たとえば、お布団カバーをかけるという試験も
一度どこかで経験しているのと、していないのでは
試験当日に子供の不安度も違うし、モチベーションも違うと思うのですよね。
ただでさえ、緊張する場所で、まったくやったことのないことに人前で挑戦させられる。
ここで、「私やったことないけれど、創意工夫してみよう!」とがんばって最後まであきらめずに成し遂げる子が、お受験界で言うところの「光る子」なのかもしれませんが
普通は怖気づいちゃいますよね。
というわけで、私個人的には
巧緻性については、1年間かけてじっくりお教室で、いろいろと体験したほうがいいのではないかなと思うのです。
巧緻性の基本は手先をうごかすことだと思うので
家では、ひたすらちぎり絵(広告の裏でもOKなので、なにか形を太いマジックで書いてあげて、それをひたすら形にそってちぎらせる)をさせたり
100円ショップで買ったモールをねじらせたり
こちらも100円ショップで買った 小さな丸いシールを使って
私がらくがき帳にかいた蝶々の羽に模様を作らせたり、
そんなことをしておくのもいいと思います。
100円ショップって、本当に小学校受験ママの救世主になってくれますよ。
受験生時代が終わってしまった今でも、100円ショップにいくと工作や巧緻性の道具を買い集めてしまう私です。