こんばんは。
今日は3月11日。忘れられない一日ですよね。
多くの人が予期せぬ日に命を落とし、多くの悲しみを残しました。
あの日、ニュースの画面からは、信じられないような
この世のものとは思えないような風景ばかりが流されて
胸が押しつぶされそうで、言葉には言い表せない無常感や喪失感で
命について、家族について、いろいろと考えさせられました。
犠牲になられた方々の中には多くのお子さんもいらっしゃいました。
そのことを思うと、
小学校受験のブログを書くものとして
どうしても書いておきたいことがあります。
それは災害という観点での小学校の選び方です。
私は、311のあの日、自宅から電車と徒歩で45分ほどの会社に勤めていました。
地震が起きたときは、オフィスにおりました。
それでも、歩いて帰宅するのに、2~3時間くらいはかかったと思います。
大人ですので、何かあったときのことなど
ある程度予測もできますし、
道もなんとなくわかります。
困ったときはだれかに聞くこともできます。
しかし、小学校低学年の子供となると
そうもいきませんよね。
体力もないし、知恵もまだないでしょう。
私立小学校の説明会では
私はこの災害時のことを、よ~~く伺うようにしていました。
災害時の備蓄や学校としての対応
多くの小学校では、説明会等で
災害が起こった場合の学校の対応や
どういった準備をしてあるかということを
丁寧に説明してくださいます。
これは、さらっと聞き流すママもいるかもしれませんが
かなり大事なことだと思います。
寝袋や、非常食、水、どの程度のことを用意してくださっているのかというのはとても大切なポイントです。
また、災害時には基本、親が迎えにきてくださいという学校も多いと思いますが
「何かあったら学校でお泊りしなくてはならない子供もいるかもしれない。だから慣れておくために、1年生のうちに学校での宿泊行事を行っている」という学校もあります。
これも3.11のときのことを学びにして、学校としてよく考えらえた策だと思います。
学校からの距離やアクセス
小学校からの距離というのは非常に重要だと思います。
中学や高校に行けば、それなりにどうにかできることも多いと思いますが
やはり低学年のうちは、家からたった10分の距離だったとしても
いつもと違うことが起こったら、パニックになってしまう子供も多いでしょう。
ですから災害という観点でだけみたら「家から近い」「親の会社から近い」など
何かあったとき、公共の交通機関がすべてとまってしまっても
どうにかして学校や、子供の通学経路にたどり着けるほうがベターでしょう。
実際に通学時間に制限をかけている小学校もいくつかあります。
これは子供の安全や体力面での子供の負担を考えられてのことでしょうが
災害時のことも考慮されているのではないかなと思います。
ちなみにどんな学校が通学時間に制限をつけているかというと
聖心女子学院
初等科1年入学希望者対象 学校説明会
6月8日(土)第1回学校説明会(初等科講堂)
9月7日(土)第2回学校説明会(初等科講堂)
来年度は校内説明会は予約が必要となります。
3週間前から予約が可能になりますので、ホームページをご確認ください。
(聖心女子学院HPより)
雙葉小学校
通学時間制限:徒歩を含めて60分以内
立教女学院小学校
桐朋小学校・桐朋学園小学校
桐朋も通学時間は60分以内で、
居住区域にも制限があります。
桐朋学園はHPのQ&Aで
児童の体力や、緊急時の場合のお迎え等を考慮し、60分で通学できる範囲を目安にしています。
国立駅、谷保駅まで、徒歩で15分と考えます。乗車するまでの待ち時間、その後の乗り換えに要する時間を一律5分と考え、自宅まで60分程度が目安です。判断の難しい場合には、学校にお尋ね下さい。
など細かく指定しています。
桐朋小学校の場合は
こちらのリンクにあるように
「あまり長い通学時間は好ましくない」と考えていらっしゃいます。
卒業までこの条件は同じだそうです。
学校法人桐朋学園に属する2つの小学校については
居住地域の制限もありますので
かならず募集要項やHPで早めに確認しておくほうがいいと思います。
国立小学校の出願資格も要チェック
お茶の水女子大学附属小学校は東京23区内に住んでいないといけませんし
筑波小学校は23区と、他の限られた地区の方しか受験ができません。
他にも国立小学校は受験資格を得られる居住地にかなり制限がかかっていたり
通学時間にも制限があるところが多いです。
他にも多くの小学校で通学時間の制限を設けています。
私の個人的な考えですが
通学時間制限を設けていない学校でも
説明会に行くと
「子供のことを考えたら、あまりに遠い場合は、どうなのかなと思います」というようなお話があることも多く
結局、学校としては
子供の安全や負担、万が一の際の対応を考えて
「あまり遠くの家の子では困る」と思っているのだろうと感じます。
私も親として、
どうしても遠い学校に行かせたいのであれば
引っ越しをするなどして
子供の安全を確保し、心身の負担を軽くしてあげてほしいなあと
思ったりします。
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地震はいつ来るかわかりません。
学校にいるときなら、きっと先生方が最大限努力して守ってくださいます。
心配なのは、通学下校途中です。
家から比較的近い学校に行っておけば
何かあったときに、すぐに親が行ってあげられます。
でも電車で1時間半、乗り継ぎを何回もするような小学校に通ってしまうと
こういうときにも、どうにもなりません。
周りにいる大人が助けてくれるでしょうが、
子供の心が大きな不安につぶされてしまうかもしれません。
これから小学校を選ぶ際には
この「災害時」について
どこか頭に入れて選定されるといいのではないかなと思います。