私が小学校受験を考えはじめたときに、まず一番気にしてしまったのが「お受験都市伝説」です。
あの学校は、コネで定員が埋まっているとか、
あの学校は卒業生の子供が有利とか、
あの学校は事前に校長先生と面談できないとだめ、とか。
私は、お受験教室を探しているとき
体験や見学でお邪魔したお教室の先生に必ずこういうお話を質問していました。(今考えたら浅はかですよね)
あるお教室では
「うちからはコネがない子も合格していますよ」
またある教室では
「もちろん卒業生が有利かもしれませんが、そうでなくてもご縁を頂いていますよ」
一方あるお教室では
「その学校に何らかのコネクションはお持ち?え?ない??そうですか…(明らかに嫌な顔をされる)」
というように反応はまちまちです。
自分も受験を終えて、周りの結果も見てから
「こんなの都市伝説ですよ!小学校受験はフェアな世界ですよ!」と声を大にして言いたいところではありますが
正直、ちょっとわかりません。こればかりは学校のみぞ知ることであり、第三者にはどうにも計り知れないところでした。
たとえ我が家がコネがなく合格しましたよ、と言っても、それが合格者の何割を占めているか、それは本当に学校の内部の方しかわからないことです。
私のママ友も、第一志望で学校別クラスを3つの大手塾で取るほど、ある小学校を熱望していたのですが、その学校は残念だったものの、日程つぶしで受けた某有名校に合格ました。
このママ友さんは、願書を出願し、その受験番号次第(小学校受験は受験番号によって集合時間が異なることが多いです)では第一志望校の考査日程とかぶってしまうかもしれない=受けられない可能性もあった某有名校だったわけなので、縁故受験などであるはずもないため、実力のみで勝ち取った勝利だと私は信じていますが、
これも本人の自己申告であるため、本当のところはわからないのです。
小学校受験は、中学受験などとは明らかに違い
親や家庭など、バックグラウンドを見られるというのは否めない事実です。
もちろん子供の実力重視という比較的フェアとされているペーパー難関校は
何よりも子供の力や「学力」という面での素養を見ていらっしゃるのかもしれませんが
それだけではなく、願書や面接で親をチェックする機会もきちんと設けられています。
親や家庭を見られている、すなわちこの子を学校に入れることでメリットがあるのか、デメリットがないのかということは見られている可能性はあるのだろうと推察します。
学校によっては、「子供の出来がよければ、基本OK。あとはモンスターペアレンツでないかの確認だけ」というレベルで親を見る学校もあるでしょうし
もしかしたら子供と親を50点50点で採点しているような学校もあるかもしれません。
そういった意味でも、小学校受験は「就職試験」によく例えられるというのには頷けます。
就職試験のときは、学生時代体育会で頑張ってきた学生が好かれるともいいますが、これは彼らが礼儀などをしっかり身につけていることや、あらゆる苦難を乗り越え、ひとつのことを4年間続けてきているという点が評価されているのもありますが
大学の体育会OGOBの縁というのは強いもので、その人たちの力で就職枠を用意されているケースも多いと聞きます。
これが小学校受験にも同じことが言えるような気がします。
つまり、万が一(本当にこればかりは私の推測ですが)コネ枠があったとしても、
ただコネがあるから100%合格するというのではなくて、
その中で、きちんと礼儀や何か秀でたものや、魅力がなければいけない。
つまり両輪がバランスよくないと「コネがあるからって絶対受かるわけではない」ということです。
30代、40代になると、人柄って顔やオーラにでてくると思いますので
コネなどなくても両親面接で好感が持てて(モンペではなさそう)
願書や学校行事などで学校への熱意もアピールができていて
なおかつ、子供もしっかり対策ができていれば、縁故がなくても合格できる可能性は十分ある!と思います。
(断言できないのは、我が家が受験した学校が数多ある小学校の中でたったの4校だからです)
特に実力重視校と言われるような学校については、本当に実力重視なんだな~と思うような結果が、私の周りにもでています。
小学校受験のコネ問題について懐疑的なご家庭は、いわゆる実力重視校と言われるペーパー難関校や、国立小学校にターゲットをしぼって対策していくといいかもしれませんね。