実際、小学校受験を終えて
お仲間がさまざまな学校に散らばっており
いろいろな情報が入ってくるのですが
やはり「フリー枠が多い」「実力主義」と言われている学校にも
姉妹や兄弟で通われる方も少なくないですし
- 入学式でその学校の校歌や聖歌(讃美歌)をすでに諳んじて歌っている家庭が多かった
- 先生方と「親子3代、お世話になります!よろしくお願いします」「姉共々、よろしくお願いします」などとお話ししているご家庭があった
- 保護者自己紹介で、親御さんが卒業生、上のお子さんが在校生…ということをおっしゃる方も多かった…
それが「枠」として用意されているものかどうかは
学校のトップの方々にしかわからないのかもしれませんが
やはりそれなりに
「ご出身」「兄弟」「姉妹」というのは、強いなあという印象です。
でも納得でもあります。
まずご出身者がいる家庭や兄弟姉妹をすでにその学校に通わせているご家庭は
その学校の建学の精神をよく理解しているし
学校にとっては、海のものとも山のものともわからない人を小学校に入学させるよりも、安心なのでしょう。
またご兄弟や姉妹、ご出身者が
ずっと学校に寄付を続けていらしたら
学校としても、学校に協力してくださる家庭という印象をもたれるのだと思いました。
生まれてきた環境が
子供の合否に関係してくる。。。
本来あってはならないことですよね。
医学部は高額だから、医者の子供はお金が払えるから選択肢も広いけれど
サラリーマンの子は奨学金や国立、防衛医大等を目指すしかなく難易度がぐんと上がる。
チャンスは平等に。。。と思ってしまう私です。
うちのように何のコネもなく
庶民的な家庭でもご縁は頂けているので
全部が全部、こういった「枠」で埋まってしまっているわけではないのだろうと思いますが
学校によっては、ほとんどが
こういった「学校と何等かのご縁がある方々」で埋まってしまっているところも
きっとあるのだろうなと想像しています。
数年前、友人のお子様が進んだある小学校では
説明会で、わざわざ先生が
「わが校は、そういう噂があるようだが、本当にそんなことはありません。フェアに見させていただいています」とおっしゃっていたようですが
実際、お教室からその学校に入られた方の多くは、ご出身家庭か、上のお子様が在校生のご家庭だったと、友人は憤慨しておりました。
生まれた環境で
ある程度小学校受験の合否が決まってしまうというのは
いくら第一志望校からご縁を頂けたとはいえ、
そういった環境で子供を産めなかった私からすると
ほんっとに悔しいことですし
どうにかならないのかなとも思いますが
小学校受験だけは、「どうにもならない」のだと思います。
年長さんは、4月生まれと3月生まれでは発達も全然違うのに
同じ日(時期)にテストを受けるわけですし
「本当のその子の知力、学力、ポテンシャル」は5歳、6歳ではわかりづらいです。
だから親と面接したり、願書に親の勤務先等を書かせ(るための備考欄を用意し)たりして
「親」を見たいと思うわけですよね。
私立小学校は、面接や願書を勝ち抜いたしっかりした家庭が多い環境を望むひとたちの集まりですし、
学校と共同体として、協力を惜しまず、学費もしっかり納めて、寄付もしているご家庭ばかりですので
仕方ないことかもしれません。
ならば、せめて国立小学校は、本当にフェアに考査をするべきだと思います。
国立は税金で運営されているにもかかわらず
塾にもなにも通わず合格した、というお子様は非常に少ないです。
結局、普通の習い事とは桁が違う月謝が必要な、お受験準備ができる経済力がある家の子ばかりになります。
生まれた環境だけで
子供の可能性が狭められないようにしてほしいなあと思います。