夏休み、と言っても
保育園児にとっては、ただの暑い日が続く日常ですよね。
私は小学校受験生のママだったころも今も、
本当にこの「長期休み」を「いいなあ」と思います。
子供に体験させてあげたいこと、取りたい夏期講習、山ほどあっても
お盆休みしか時間がないと「高い」「売り切れ」「満席」などで
なかなか思うように実現しなかったからです。
今の私の夢は
勤め人を辞めることです。
我が家のようなごく普通のサラリーマン家庭は
子供を小学校から私立に入れていると
なかなか「はい、明日仕事やめます」と言えないのですが
どうにかして在宅の仕事や自由な時間に働ける仕事にして
子供が手を離れるまでは、子供のことを最優先に動けるようになりたいです。
今、思い通りに子供に全力投球できていないことがストレスでしかありません。
さて、いくら働くママ、共働き家庭にとって
夏休み=毎日保育園に預けるだけで、日常と変わらない だったとしても
本当に日常と変わらないでいると、夏期講習や家庭学習等々で
さまざまな新しい学びを吸収している子たちと比べると
大きく水をあけられてしまう可能性もありますよね。
(だからこそ、毎日こつこつ積み重ねることが何よりも大切なのですが。)
そこで今回は
我が家が夏休みに 通常のお勉強とは別に
やっていたこと、やれなかったけれど先生に勧められたことについてご紹介します。
お教室の先生にアドバイスを頂きながら実践してきたことですので
ここでシェアさせてくださいね。
保育園児でも夏休みにやっておくといいこと
読み聞かせ
これは、夏休みに限らず毎日必ずやっていたことではあるのですが
これを夜寝る前にベットサイド読んであげるのとは別に
お勉強の時間や朝など、10分ほど時間をとって
膝に乗せるなどスキンシップをしながら読んであげていました。
この時期って親子ともにお受験のプレッシャーや不安がたまってくる時期ですので
精神安定としてもとても有効でした。
それにやはり読み聞かせというのは、語彙力や、相手の気持ちを知る力、想像力や集中力など
お受験に必要な(というかこれからの人生や成長に必要な)力がつくと思うので
夏休みは、読みきかせ強化月間としていました。
ラジオ体操
ラジオ体操は、夏休みのイベントです。
近くの公園等で開催されていると思います。
毎日早起きして、運動をすること、
年齢も性別も違う人たちと音楽に合わせて同じ運動をすること、
知らない人に挨拶すること、スタンプを押してもらうこと、
これもすべてお受験の役に立ちます。
我が家ははどう考えても出勤時間の関係で、フル参加ができませんでしたが
そんなときはNHKのラジオ体操を録画したものを、家族で早起きしてやっていました。
もしパパかママの出勤時間がそんなに早くないようであれば、毎日通って
スタンプを全部集めると 小さな「成功体験」「達成感」が得られるかも。
絵日記を描いて毎日発表(面接練習や個別考査対策もかねて)
うちは共働き家庭で、受験についてはほぼワンオペで対応していた関係で
時間的制約があり「絵画」という独立したお教室には行っていませんでした。
「絵画」が重視される学校、「絵画」は出ない学校、さまざまあると思いますが
我が家の場合は、受験予定校に絵画が考査に含まれるだろう学校も受験予定だったにも
関わらず夏期講習等や個別特訓で取るだけでした。
※でも専門の先生に、一度でもマンツーマンでみて頂くだけでも全然違います。
結果、ある程度お受験むきでありながら、子供らしいダイナミックさも残ったような
いいお絵かきができるようになったと思います。
お受験では、何の絵を描いてくださいと言われるかわかりませんので
さまざまなパターンの絵を描いておくといいと思いますが
うちは絶対的に絵を描く機会が 「絵画教室」に通っているお子さんよりは少ないため
夏休みだけは毎日、絵を描かせました。
私が夕飯の支度をしている間の15分~20分程度の時間で
その日にあったことの中で、一番印象に残ったこと(楽しいことでも、悲しいことでも)を
なるべく絵をみただけで誰でもわかるように描いてもらい
書き終わったら、その絵を持って「何の絵を描いたか、どこを一番ポイントにしたか、表現するのが難しかったところはどこか」などを発表させます。
発表の前にも
- 自分の名前
- 住所
- 電話番号
- 通っている園名
- その日ごとのお題(好きな食べ物、一番得意なこと、やっているお手伝いなど)
を言ってから絵日記の内容を発表します。
(これはお教室の先生から、恥ずかしがり屋なうちの子が人前で自分を表現することを楽しめるようになるように、アドバイスを頂きました)
最後に親から質問タイムをします。
(これは面接や、考査の最中に先生方から個別に質問されることなどを想定したものです)
家族間ではあるけれど
もじもじして、体を揺らしたり、髪の毛を触ったりせずに
きちんと「発表会」としてやろうね!と言っていました。
もちろん、親もテレビや新聞、スマホなどを見ず、発表に集中します。
これはとてもよい取り組みだったなあとわれながら持っています。
植物を育てる
夏休みは「お手伝いをさせましょう」とお教室でも言われているのではないでしょうか。
家族のなかで自分の役割を持つことで、責任感や主体性が育つということで。
でもフルタイムの共働き家庭では、平日朝や帰宅後に、
お受験のためのお勉強と、お手伝いをさせるというのは
結構大変です。
子供がお手伝いしてくれる=結構時間がかかってしまう、からです。
我が家も、お風呂掃除や食事の用意などは
比較的時間がある土曜日、日曜日などを中心にやらせていました。
そんな忙しいフルタイム共働き家庭にぴったりな夏休みのお手伝いが
「植物を育てる」ことかなと思います。
我が家は、いくつか野菜やお花の苗を買ってきて
お水をやることをお手伝いさせていました。
朝おきてすぐ、ちょっとした時間にできますし
花が咲いたり、お野菜がなったりしたときの喜びというのもいい経験になるからです。
咲いた花をスケッチさせて、気が付いたことを発表させたり
できたお野菜をつかって料理を作ったり
そこから派生する体験もとても実りあるものになったなと思っています。
他には自分の食器を下げるなどの、当たり前のことは毎日させていました。
(それがお手伝いと言えるかはなぞですが)
ひとつ、苦手を克服する
我が家はもじもじっ子ちゃんだったので
いつもお教室の先生からは「○ちゃんには自信をもってもらいたい」と言われていました。
「得意を伸ばす」というモットーの先生でしたが
うちの子が得意なことをひろってあげて
どんなに親が褒めても、先生が褒めてもだめ。
ではどうしたらいいかなと悩んで
先生から言われたのは
「自転車でもいい、水泳でもいい、縄跳びでもいい、楽器でもいい
1人でおじいちゃん、おばあちゃんの家にお泊りでもいい、
今までチャレンジしたことがない、成功したことがない苦手なことを夏休みにさせてみてください。
それを克服したとき、きっと誰が褒めなくても自分に自信を持つから。」
同じアドバイスをもらったお友達は「自転車」を
うちは「縄跳び」をやらせることにしました。
縄跳びはまったくできなかったわけではないのに
なぜか本人は苦手意識をもっていて、受験体操のお教室で縄跳びの時間になると
泣きべそをかいて見学に回ったりもしていましたので。
平日は朝登園前に10分
土日はお教室とお教室の間や、模試と模試の間などの時間に
いつでもどこでも縄跳びをバックに忍ばせて練習しました。
ある日突然できなかった技ができるようになると
表情が変わってきました。
「できる!自分にもできる!!」という自信にみなぎった表情が忘れられません。
夏休み中に、なんとか苦手だったことをひとつ克服できたことは
それから秋にかけての伸びにも絶対つながっていたと思います。
※自転車を選んだお友達は、見事自転車に上手に乗れるようになったのですが
あまりにハマってしまい、考査直前に転んで顔にけがをしてしまったそう。
皆様も考査前、写真撮影前のお怪我にはご注意を!!
フルタイム・共働きの上、シッターさんにも頼めないワンオペで
お受験に臨もうとしているママは、本当に頑張っていると思います!
私もお受験の後輩ママに「夏休み、お盆以外全部夏期講習やら合宿やらを入れているママに勝てる気がしない」と
相談されたのですが
大丈夫!!
夏期講習をフルで取れば、ご縁を頂けるというものではないのが
小学校受験なのだと思います。
私たちのような(シッターさん等をフル活用できる余裕がない)フルタイム共働きの家庭の場合
お受験の取り組みはできる範囲でやるしかないです。
私の個人的な意見ですが
もうここまできたら、ペーパーや巧緻性の苦手な部分にだけ注目して
イライラしながら夏を過ごすよりも
子供の心の成長(自信、主体性、協調性、優しさ、穏やかさ‥等?)や
第一印象を左右する身だしなみやご挨拶などを身に着けることに注視していったらどうかなと思います。
事実、うちの子は年長の夏休み後半~秋に大きく成長しました。
それは夏休みの苦手の克服(縄跳びだけではなく、毎日の絵日記の発表で
人前で言葉にして自分の思いを話すことなど)
と、夏合宿が大きなきっかけになっていると思っています。
焦る気持ちもでるころですが
秋に我が子が一番輝いた状態で臨めるように
もっていってあげたいですね。
お子様が笑顔で秋を迎えられるよう応援しております!!