こんばんは
最近、親の小さな子供に対する虐待の報道がなされるにつけ
胸が痛くてたまりません。
亡くなってしまったお子さんや
大やけどをしてしまったお子さん
どんな思いで、あんな幼気な子供に対して
あんなにひどいことができるのか。
私もたいした母親ではありませんが
一応「親」として、憤りを感じますし
お子さんたちが気の毒で可哀そうでたまりません。
TVのコメンテーターが
「自分がきちんと躾や子育てができていないくせに
子供には完璧を求めている。」
と言っていました。
小さな子供に誓約書や反省文を書かせるのも
子供をひとりの人格として認めておらず
自分の支配下にあるものとして
何をしてもいいと思っている。。というようなコメントもありました。
お受験を経験した、または経験中のママパパの中でも
一瞬ぎくっとした方もいるのではないかなと思います。
私は
報道されるようないわゆる「虐待」は、もちろんしていませんが
お受験をするにあたり、
ある程度子供の自由を制約してしまったり
価値観や意見の押し付けをしてしまった部分があったと思います。
幸い我が子は
すばらしいお教室に恵まれて
通塾はむしろ楽しみで、「明日は〇〇教室だね!やったあ!」と言っていましたが
自由でのんびり、マイペースな早生まれだった我が子に
「春生まれさんに負けないように」と早いうちからコツコツとお勉強をさせてきたことは
親のエゴであって、子供の望みではなかったと思います。
それに「どうしてこんなこともできないの?」
「何度もお教室でも練習したでしょう?」
「〇〇ちゃんは、あんなに上手にできていたわよ!」など
子供が自信を失ってしまうような言葉を言ってしまったことも
あります。
夏休み頃かな?
私も願書の準備や併願校のこと、
思うように進まないお受験準備にイライラしていたところもあったので
気を付けていてもどうしてもきつい言葉を発してしまうことがありました。
そのたびに、「あんな言い方してごめんね」と謝りはしますが
子供にとってはどんなに悲しかっただろう、辛かっただろうと思い
そういうことがあった日は、夜ひとりで反省して泣いていた私です。
というのも、私自身が親にそういう言葉をずっと投げかけられて育ってきたからです。
中学受験のときも、大学受験のときも、就職活動のときも
結婚相手を選ぶときも
人と比べられ
否定され
私の意思を無視して、「こうしろ」「ああしなさい」「みっともない」「はずかしい」「だからあなたはダメなんだ」
と威圧的だった両親。
私の両親は、それに対して全く反省しておらず
私がたまに「昔こういうことを言われた」と言っても
「そんなひどい言葉で言っていない」「人のせいにするな」
「誰のために言ったと思っているのだ」と逆にキレられたりするので
文句さえ言えません。
私はこういう親のもと、自己否定を続けて生きてきました。
だからこそ、子供にはそういう親になりたくないと強く思って実践してきたつもりです。
が、
お受験という追い詰められた特殊な環境に置かれたときに
「どうしてあなたはできないの?」というような否定する言葉を使ったり
人と比べたりしてしまったのです。
それで子供も悲しんだと思いますが
私自身も「あれだけ気を付けていたのに、子供の心を傷つけたのではないか」と落ち込みました。
こんなことが数回あったため、お教室の先生に相談しました。
すると先生から
「命令したら絶対だめ。
親が子どもより上の立場であると、力で見せつけたらだめ。
子供は子供で、ママと違った人格や価値観を持っていて
それをねじまげようとしたらダメ。
すべてを肯定語で話してあげましょう。
あなたはダメね!ではなく、
これができるようになったら、もっと素敵だね!と言う風に。
素敵な小学生になるためには、ママはこうしたらいいと思ったんだけど
あなたはどう思う?
これを上手にできたら楽しそうなんだけど、どうしたらうまくいくと思う?
こんな風にすべて子供に考えさせること。
それにしてもママはよくやっていると思う。
子供を見ていたら、わかりますよ。
プロには、親に威圧的に育てられた子か、尊重され、大切にのびのびと育てられた子かはわかるものですよ。
子供に声を荒げて怒ってしまうことなんて
多分誰しもあると思う。
でも、ママはそんな小さなことでも自分を責めてしまうのは
自分を認めていないから。
自分を認めて、はじめて人を認められる。
他人の価値観を認めてあげられる。
だから〇〇ちゃんのことも、ぜんぶそのまま認めて
受け入れてあげることで、
あの子も自分に自信を持って、もっともっとどんどん伸びると思う!」
と言われました。
もしお受験真っただ中で
私と同じように 子供にイライラしてしまったりすることがあるママが
この先生からの言葉を読んで
少しでも気持ちを軽くしていただけたらいいなと思います。
子供は生まれてきてくれただけで
奇跡で
親にとってはこれ以上ない、かけがえのない存在で
本当は、元気で、ここにいてくれるだけでありがたい存在であることを
お受験中は忘れかけてしまうことが多いです。
そんなときに私は、
赤ちゃんのころから今までのアルバムを見返したり
うまれたときから欠かさずつけている育児日記を読み返して
「よし、この子が小学校受験で残念な結果でもいい。
この子が幸せだと思える人生を、生まれてきてよかったと思える人生を送れれば
それで言うことはない!」
と、思い出すことにしていました。
子供に威圧的な親にならないために
(特に私のように実の親が威圧的で否定的だった場合は
自分もそうなってしまう確率が高いので)
たくさんの本を読んで勉強もしました。
何冊かご紹介しておきます。
他にも、子供や育児についての本をたくさん読みました。
このブログでも少しずつ紹介していけたらいいなと思います。
もし、お子さんの意見を聞く前に
ついついお小言を言ってしまうというママがいらしたら
「おかあさん、ずっとみてて」
「おこだでませんように」
が本当におすすめです。
「ママ、怒らないで」は
私のように過去親にそのままのを受け入れてもらえなかった経験がある方は
読んでおくといいかもしれません。
今日はちょっと重い話になってしまいましたが
私が小学校受験中に、実は一番つらかった「子供にイライラしてしまう」というメンタルの部分について
きっと他のママも悩んでいると思い、記事にしました。
少しでも参考になれば幸いです。