私立小学校への入学を希望しているご家庭が必ず足を運ぶのが、各学校の学校説明会、公開行事。学校の先生のお話が直接聞ける絶好のチャンスです。
ただ困ったことに、学校説明会や公開行事が活発になる春~9月頃の週末は、いくつかの学校の説明会が同日に重なってしまったり、お教室の模試や講習と重なってしまうなどで なかなか予定が合わないこともあります。
そんなときに大変ありがたい存在が
「合同相談会」や「私学展」「私学フェア」などのイベントです。
こういったイベントでは、多くの私立小学校が一同に会して、各校でブースを設けており、直接学校の先生方(校長先生や教頭先生が参加されている場合もあり)とお話できることが最大のメリットです。
- 東京私立初等学校協会主催の『東京私立小学校私学展』
- 小学受験統一模試の参加者特典として開催される『有名私立小学校合同相談会』
- 各私鉄沿線ごとに開催される合同相談会
- キリスト教学校合同フェア
などが毎年開催されていますので、ぜひ早めに情報をキャッチし、参加申込をしてみてください。
こういった合同相談会に参加する際に持っておくといいものや服装について
私の経験からまとめておきたいと思います。
小学校受験の合同相談会・個別相談での持ち物や服装について
服装
合同相談会・個別相談の参加者の服装は?
中学校以上の私学フェアや合同相談会は、
わりとラフな服装で臨まれる保護者の方が多いようですが
小学校の相談会の場合、いくら会場が「小学校以外」の場所だったとしても、
きちんとしたお受験ルックをされている方が多く、
ほとんどの母親がお受験スーツ(夏場はワンピースのみの方も)で臨まれていました。
我が家が小学校受験をしたころは、コロナ以前だったので、
合同相談会や個別相談に子どもを連れていってOKということが多かったのですが
当時の小学校受験っ子たちは、
やはり親と同じように完璧なお受験ルックで参加していました。
男の子はポロシャツに半ズボン(季節によってはベストなどの羽織物)
女の子はブラウスにワンピースや、半袖ワンピースに羽織物、ボロシャツにキュロットにベストなどなど。
ジャケットやボレロを羽織るほどの本格的なフォーマル服の子はほとんどいませんでしたが、
ある程度きちんとした格好の子どもたちばかりでした。
初夏~残暑まではジャケットが必要?
私の場合、とっても汗っかきということもあり GW~真夏などの汗ばむ時期は
半袖のワンピースのみで参加することもありました。
周りの母親たちも、ネイビーの半袖ブラウスにパンツというような装いの方も目立ちました。
つまり真夏日などはジャケットをずっと羽織っている必要はなさそうな雰囲気でしたよ。
ただ、基本ネイビーや黒の『お受験ママ』らしい服装の方ばかりでした。
もし大本命の学校の校長先生がブースに立たれる!!というような場合は
敬意を表するためにも 会場にジャケットを持参し、直前に羽織るということも必要なもしれませんが
合同相談会の会場は人が多く、ごった返すので
初夏から9月頃は暑いですし
資料を頂いたり、アンケートを書いたりするときに
脱いだジャケットを手に持っていると邪魔でしかありません。
スマートに立ち居振る舞いたい場合は、
初夏~夏(残暑厳しい時期も)は半袖のお受験ワンピで充分かと。
半袖でも襟付きなどのきちんと感があるワンピースを探してみてもいいでしょう。
小学校受験 合同相談会の父親の服装は?
ちなみにパパさんたちの夏場の合同相談会のスタイルは
スーツにネクタイの方もいれば
お堅め企業のクールビススタイルの方もいらっしゃいます。
Tシャツやポロシャツの方はほとんどお見掛けしませんでした。
持っておくといいもの
当日持っておくといいものをご紹介します。
大きめのサブバッグ
大きめのサブバッグがとても便利です。
当日は多くの資料を頂きますし、会場によってはスリッパに履き替え、
下足を持ち歩かなくてはならないところもあります。
荷物が多くなってしまうと
個別相談ブースの前でスマートに立ち居振る舞いができません。
コートやジャケットなど脱いだものをさっとしまうためにも、
大きめで間口の広いバッグが本当に頼れる相棒になります。
ノート、メモ帳
必須アイテムです。
学校説明会の際は立ったまま資料を見ながらメモしたりアンケートを記入することも。下敷きやテーブル代わりにもできるので
クリップボードを持参するのをおススメしますが
合同相談会では、人も多い上に、荷物を持っての移動も多い。
クリップボードよりもノートやメモ帳などコンパクトなもののほうが便利です。
一番おすすめなのはロルバーン ポケット付きメモです。Mがちょうどいいような気がします。
こちらはリングタイプになっている上、カバーが厚紙なので、
くるっと折り返して そのまま膝の上でメモもしやすいですし、
立ったままメモも取りやすいのでお勧めです。
ノート部分には点線が入っていて切り取りできるようになっているもの便利です。
アンケート記入に必要!書きやすいペンを持参
私が合同相談会に行ったときは、立ったまま、
またはブースにある小さな椅子に座りながら
簡単なアンケートを記入することが多かったです。
アンケートの内容は以下の通り
- 幼稚園保育園名(学年)
- 子供の氏名
- 子供の誕生日
- 住所
- 連絡先
などなど。
先生の目の前で記入することが多かったので、
汚い字にならないか、ペンの持ち方が変ではないかなど結構緊張しました。
ペンや鉛筆は学校側で用意してくださっていたのですが
書きづらいペンや、先が丸まった鉛筆だったりする可能性もあります。
ここは、ご自身が一番書きやすい
字がキレイに書けるペンを すぐに出せるところに1本持っておくことをおすすめします。
質問事項、相談したいことを纏めたメモ
本命校や志望度が高い学校のブースが出ている合同相談会や個別相談会に参加するのであれば ぜひ 事前にこういう質問をしたい、こういうことを聞いてみたい、こういうアピールをしたいなどという点を ノートにいくつかまとめておきましょう。
お教室によっては、この合同相談会や個別相談会で志望校の先生にする質問メモを添削してくれる先生もいらっしゃるほど、とても貴重な機会ですので、無駄にしないようにしましょう。
大人数で開催される学校説明会で質問するのはなかなか勇気がいりますが、個別相談であれば、聞きづらい質問や相談もできますよ。
HPやデジタルパンフレットを事前にチェックしておけばわかるような質問ではなく
そこから一歩踏み込んだ質問をしたほうがいいです。
なぜなら、それが「他の受験家庭と差をつける志望動機や願書・面接のネタ」につながる可能性があるからです。
私の場合は、どうしてもネタがないときは
「子どもの人見知りが激しくて考査の際に自己表現ができるかどうか心配です」と質問ではなく相談をしていましたが
その都度、各学校らしさに溢れた回答を頂き
「ああ、本当に学校によって、カラーが違うのだな」と実感できました。
合同相談会では志望校や併願校以外の 「あまり興味がない」「よく知らない」学校のお話もぜひ聞いてみてほしいです。
小学校受験の直前期(出願準備期)になると
多くのお受験家庭は、「本命がだめだったらどうしよう」と不安になり、
受験校の幅を広げようとします。
また、受験の日程によっては「この日空いているからどこか受験しよう」となることもあります。
そういうときに どの学校を選んでも
「この学校のこと何も知らない」という状況を避けねばなりません。
そのため、多くの学校を選択肢に入れておくことはとても大切です。
第一志望が残念な結果に終わり、二次募集に出願する際も、
この「合同相談会で話を聞いたことがある」という経験が役立ちます。
そして何より、「興味がなかった」学校の先生と直接お話することによって
「この学校、いいかもしれない!」「うちの教育方針にすごく合う!」ということに気づいて志望校や併願校に追加した、、という家庭もとても多いのです。
話はずれてしまいましたが
こういう「興味がない学校」については食わず嫌いせずに話を聞いてみるべき!
(人気校の個別相談ブースは予約で埋まっていますが、空いている学校は当日でも大丈夫だと思いますので、空いた時間に行ってみてください)
我が家も、難関校のブースに伺うまでの隙間時間で あまり興味がなかった学校のブースでお話を聞いたのですが
「勉強不足」「まだ小学校受験を考え始めたばかり」ということを言い訳に、基本的な質問をたくさんしてきました。そこから派生して世間話などで思わぬ盛り上がりを見せ、最後に先生のお名前を伺ったところ なんとその学校の校長先生だった!!という思い出も。
あまりに良い印象だったため、後日改めてその学校の学校説明会にも数回足を運び、校長先生から名前を憶えて頂き、お声がけ頂いたこともあります。
雨具は小さいほうがいい
当日、雨が降っていたら つい大きな傘を持っていきたい気持ちはわかりますが、
雨具は小さい方がいいです。
これは学校説明会や公開行事でも同じことが言えます。荷物になるし、本当に邪魔だから。
折り畳み傘を全力で推奨します。そして折り畳み傘を濡れたままいれられる傘袋も持ってきます。
長い傘は、短時間であちこちのブースを立ったり座ったりして移動していく合同相談会の場では、非常に邪魔です。
イスの背もたれにかけておいても パタン!!と倒れたり、ジャケットを手に持っていて、そこに長傘の柄もひっかけて、となるとスマートに動けません。
大きめのサブバッグに 濡れた折り畳み傘をそのまま傘袋にいれて、さっと収納してしまえば、手が空いて楽になります。
指定されたものは忘れず持っていく
当然ながら各相談会やフェアで 持ち物として指定されているものがあれば必ず持参します。
学校で開催される相談会の場合は上履きや下足入れが必要な学校もあります。
持っていくのを忘れてしまっても学校側がスリッパやビニール袋を用意して下さるのですが、悪目立ちしたくない方は ぜひ お忘れ物なきようご注意ください。