たくさんの小学校を受験されるご家庭が
一番大変だったと口をそろえておっしゃるのが
願書の準備です。
願書の準備=面接の準備でもあります。
その学校のことを深く深く掘り下げて
なぜこの学校でなくてはならないのかということを
学校側に伝えることも大切ですし
我が家のどこが、この学校にふさわしい(というと語弊があるけれど)のかを伝えるために、自己(家庭や子供の)分析も重要になってきます。
しかも、
学校説明会で校長先生が話した内容を志望理由にする、
パンフレットに書いてあったことを志望理由にする、というのは
あまり良しとされません。
なぜなら学校説明会に参加した、またはパンフレットを手にした
何百、何千人もの方々が同じ内容を聞いているため
先生方も「またこれか」と、印象に残らないものになる危険性が高いからです。
我が家も願書や面接の対策として
第一志望はもちろん、受験をさせて頂く可能性があると思っていた学校については
説明会、公開行事、オープンスクール、入試体験等々、
(可能なものは)年少から参加してきました。
※自己(家庭や子供について)分析については
毎日、子供のちょっとしたエピソードや、
園の先生からのお褒めの言葉、
自分が読んだ本で感動した一言等々「お受験メモ」を1年半にわたって書き続けることで、なんとか仕上げました。
お受験メモについてはまた今度。
我が家が公開行事で収集した独自エピソードとは
やはり願書や面接は
その家庭の、小学校へのラブレターですので
『ああ、この人本気なのね』
『誠実に私だけをみてくれているのね』と思わせることが大事だそうですよ。
誰でも知っているような情報ではない情報を
含ませておくといいのではないかなと考えた私は
オープンスクールにお邪魔した学校では
廊下や教室の後ろに展示してある
在校生の方々の作文や日記、作品や
当番表等々をくまなくチェックしていました。
施設見学だけさらっとされる方々も多かったですが
私はひたすら、
『在校生の方々の生の声』や
『その学校らしさのかけら』を探してあるきました。
結果、面接で、そこから志望動機につなげていった学校もありますし
願書にも、とても具体的でピンポイントの志望動機をかけた学校があります。
お友達から聞いた『なるほど~』と思ったエピソード
大学付属の小学校に入学されたママから聞いたお話
仮にこのママを桜子さんとします。
桜子さんは、あるお教室つながりで出会った在校生のママから、
その小学校の年間スケジュールを伺い、
大学や中高の行事やスポーツの試合等々に小学校も参加する可能性がある場合は、そちらにも足を運んだそうです。
そしてそこで偶然、小学校の教職員の方とお話したことをエピソードとしたそうです。
また遠足や宿泊行事も
(さすがに後をついていくことはしなかったけれど・・と桜子さんは微笑んでいました)
同じ場所(地区)に行ってみたり、
学校が大切にしている行事への理解を深めるために
同じことをやらせてみたりしたそうです。
(すごい執念というか。。でも、実際人気校、難関校はこういった努力を重ねたご家庭の中での闘いなのかもしれないなと思う今日この頃)
あえて学校の方針とは逆の話をする
これは、私の同僚のお受験成功ママから伺ったお話です。
そのママを仮に桃子さんとします。
桃子さんは、将来子供にはしっかりとした学歴や国家資格を持ってほしいと願うママ。
どちらかというと規律をしっかり守り、きちんとお勉強をさせるような某小学校を第一志望としておりましたが
お子さんはのんびり、おっとり、マイペース。
内気で人見知り。
とても、その学校むきではないと先生からもママからも思えるような子だそうです。
お教室の先生からも、のびのび系の学校を勧められましたが
桃子さんは、将来のことを考えて
どうしてもお勉強熱心なその小学校に入れたくて
願書・面接対策をとても悩んでいたそうです。
桃子さんは、
最初はわが子の中に少しでも「規律を守り、バリバリ学ぶたくましい子」という側面を見つけたら、
そこを何とか膨らませて願書のエピソードとして用意していたようですが
「どう考えても、しっくりこない。だって嘘だもん」と思い
思い切って
「うちの子は、内気なので人と積極的に交わらない。
のんびりしていて、ほかの人と比べることもしないし、
マイペースなので規律を守ることも今は難しい」
「でも、この子は好奇心もあるし、マイペースで我が道を進むところは、長所でもある。
少々内気だけれど、裏を返せば、我を通してお友達とトラブルを起こすことがあまりない。
これに協調性や、ルールを守り人に迷惑をかけないということが加わればよい方向に向かうと思う!
親から見て、この子の足りない部分を伸ばしていただける学校は(~や、~などの取り組みをされている)貴校しかない!!」
というような形で学校に伝えたそうです。
(言葉はニュアンスです。学のあるママなので、もっと立派な言葉をお使いになっていましたが、ちょっと私の記憶力に難ありです。すみません)
いかがでしょうか。
もっともっといろいろなエピソードを伺っているので
いくらでも書けそうなのですが
今回はこの辺で。
就職活動のときの自己PR文と同じように
願書や面接というのは、大多数と同じことを書いていたのでは
まったく印象に残りません。
どうしても合格をつかみ取りたい!と熱望する小学校については
早くから願書の草案をつくり、練りに練って、
お教室の先生に添削していただき
(いくつかのお教室の先生にお見せすることをお勧めします。
まったく違った観点からご指導いただけるので)
渾身の1枚を作り上げてください。
それをもとに、面接の受け答えも練習されるといいと思います。
面接の答えも、根本では願書と一貫性がある回答をしたほうが
説得力があると思うからです。
「願書に書いてある以外で、何かエピソードはありますか」という質問も実際にされましたので、
ぜひエピソードはいくつか用意しておきましょうね。